お互い、このひとと、どうつきあっていったらいいか、探りを入れますね。Aさん 病状や治療の経過、結果について、看護婦の立場でどこまで患者に説明すべきか、見極めをつけることが大切です。ただしすべてを話してショックばかりを与えたのでは逆効果ですか…
黒字転換をまだ実現できない銀行は、預金を集め運用する既存の銀行に近い業務が比較的大きいことが特徴です。これが示唆するのは、ネットワークやターゲットとする顧客に特色があっても、提供するサービスが金融の世界にとどまっていると、現在の環境では限…
中国の温家宝首相来日を前に取材の準備に追われていたころ、大学時代の友人から何年かぶりに電話が入った。彼は大手商社に就職しながら、それに安住することなく「鶏口となるとも牛後となるなかれ」を実践し、ある中小化成晶メーカーの営業担当取締役をして…
その一人は、日本の物理学会の会長をしている米潭富美子さんである。物理学の先端の話を素人にもわかりやすく聞かせてもらったが、そのときに、「私にはアトムがぶつかる音が聞こえるのです」と言われ、「ボカン・ボカン」と迫真力のある表現をされ、聞いて…
より周到なのは、三菱東京フィナンシャルーグループが持つUFJ銀行の優先株に約四〇%の議決権が発生する条件を設けました。UFJホールディングスの三分の一を超える株式保有者の出現や、公開買い付けに対する投資家の応募が二〇%を超えた場合が、該当…
もう一つの例として、図表で示すA社とB社を考えよう。この場合、将来の金利低下を予想したA社がB社と金利スワップを行うと、A社は望み通り固定から変動への乗り換えに成功する。またB社は、五%固定金利借入と六%固定金利貸出で、一%の利益を確定す…
ヨーカ堂グループだけでなく、ソニーなどが銀行業参入を表明しており、ガイドラインの内容次第では事業計画そのものの変更を余儀なくされる可能性があった。ただ明確なガイドラインが示されることは、それを乗り越えれば新銀行設立の道が開けることを意味し…
TCIは2007年6月の株主総会で期末配当を30円から100円に上げる株主提案を行いましたが、持合株主に阻まれて、3割強の賛成しか得られませんでした。増配余力があるキャッシュリッチ企業なら、ほかにいくらでも上場企業があるのに、政治的に難しい企業…
「日本人は表現力に乏しく、いわゆるお喋り下手だから、つい夫婦も黙りがちになってしまう。お互いにわかっているはずだと独り合点し、意見に少々のズレがあっても黙認してしまう。それをさらに増長しているのが、テレビである。夫婦で見ていると、お互いに…
たとえばカノッサ女伯マチルダ。彼女は一〇四六年に生まれた。一〇五二年、父が死去し、莫大な土地財産をのこした。二人の兄弟を失って唯一の遺産相続人となった彼女は、夫をも早く亡くし、独力でのこされた土地を守った。そしてそれとともに、いやそれ以上…
それではこのような人たちは、なぜ日米間に戦争を予想するのであるか。その原因は、日本のとめどもない経済進出にある。ちょうど五〇年前に日本がとめどもなく武力進出し、それが遂に日米戦争に発展したように、このようなとめどもない経済進出を止めるため…
会社に戦略設計図があるかどうかの究極のテストには、グラフと表でいっぱいの分厚いノートはいらない。究極のテストは、適当な二五人の上級管理者に「未来の産業は今とどう違っているだろうか」と尋ねて、その答えを比較してみることである。あなたの会社で…
このような雪嶺の激越なことばの背景にあるのは、彼の徹底した官僚嫌いであり、官僚主導の立国に反対する立場であった。三宅雪嶺は一生のあいた官職に就かなかっただけでない。彼は、京都帝国大学の初代文科大学長のポストの誘いに対してもヽなんのためらい…
すなわち幼児期のレオナルドの抑えられた母親への愛情が、同性愛へと発展し、この禁じられた愛情をさらに抑圧して、レオナルドは純粋に芸術的な表現形式にまで高めたのである。したがって、「聖ヨハネ」の微笑には同性愛者の誘惑の微笑があり、それは多くの…
金融システム安定化に関して、銀行の自己資本充実策がとられた。その理由として、自己資本比率の制約が原因となって金融機関が「貸し渋り」を行なっており、そ牡が経済停滞の原因になつているということがあげられた。だから、自己資本を増やすば貸し出しが…
構造改革の具体的な課題としてつぎにあげられるのは、金融構造の改革だ。これまで金融危機対策として行なわれてきたことの中心は、不良債権の処理である。しかし、長期的な観点からみてより重要なのは、新しい産業構造を支える金融の仕組みを構築することで…
製造業に対しても同様の政策がとられる可能性がある。たとえば、雇用調整助成金は、本来は労働者の企業間移動を促すための制度だが、現実には構造不況業種に対する賃金補助になってしまっている。また、製品輸入(とくにアジア諸国からの輸入)に対して制限…
雇用問題について最も重要なのは、企業の雇用形態だ。一般に日本では、大企業を中心として「終身雇用」が慣行となっており、雇用は長期にわたるのが普通である。ところで、長期に安定した雇用がよいのか、あるいは流動的な労働市場がよいのかは、一概には結…
たとえば、タクシーの台数規制は、実態的にはタクシー業者を保護するための需給調整措置だろうが、「利用者の安全のために必要」という理由をつければ、「社会的規制」ということになってしまうだろう。本来は、問題となる事項について、市場メカニズムが適…